秋田県 秋田市 にある
花模様作家が描き、つくる【 花模様の水彩画と紙モノ】のアトリエ ショップです。
こちらでは カフェでも 花屋でも 雑貨屋でもない アトリエでの物語やお知らせを気ままにつづっています。

贈る・飾るをつくるひとときは、だれかのことを想うゆたかなじかん。
壁や棚に飾る額入りの水彩画やポストカード、オリジナルイラストのゴム印などを常時置いています。
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「at"Studio"」という名のCD。

やわらかな雨で始まった4月の夜に

一枚のCDのご紹介です。

2020.3/14にリリースされた

YudaiSuzukiさんの1stアルバム「at"Studio"」

そのジャケットデザインのお手伝いをほんの少しさせていただきました。

川反中央ビル3Fにある[”Studio”]を運営している

「hanauta」さんが手がける1作目のCDです。

 

一枚一枚、手渡しするように 一人一人に温度が伝わるようなもので

ありたいと、手作業でのジャケットづくりをしたいと言うお話から、

タイトルと名前はハンコで捺したいとのことでご相談を受けました。

何だか心があったかくというか嬉しい熱さがわいてきて

感動して、あーだこーだと勝手にアドバイスしてしまったのを覚えています。

 

きっと、初めて聴くけれど初めてではない懐かしさ、

街の音やビルの中の気配、あの日あの時の感情や思い出。

温かさや少しの寂しさ。そして優しさ…。

一音一音が、アルバムのページをめくるような、

誰かと一緒に語り合うような そんな風に温度のある音が

メロディとともに記憶と重なり合うような1枚。

 

ビルを訪れている方にも、まだ何も知らない方にも

サラサラと日々の中、いつもの場所で呼吸をするように

聴いてもらいたいなぁと思います。

 

ぜひ、出会って見つけたらお手元に。

 

ーーーーーー

私自身、音楽でいうと、

ふと聴こえてきたラジオの曲が

耳に残ったら調べて辿り着いて聴いてみたり、

CDショップでジャケットが好みだったら試聴できなくても買ってみたりと

ちょっと変わった音の集め方をしていたような気がします。

 

メジャーやジャンルというよりは、

心の鼓動のように耳からというよりも、どこかの記憶で聴いているような

感覚がある音楽がとても好きです。

そんな風に、自分の心や記憶に寄り添って離れない

音楽というものは突然出会ったりします。

 

去年の暮れ、分室の[atelier hanamrieハナマリエ]を閉じる日の前日、

Yudaiさんがアルバムのハンコのご相談と一緒に分室に寄ってくれました。

その時に、まだジャケットはないけれどと今回のデモCDをいただきました。

そして、ハナマリエを閉じ、マペジュに物を運び終え、

片付けをしながら曲を聴き始めました…。

すると、どこから出てくるのか分からない嬉しさと寂しさが一緒になった

涙が出てきて、少しの期間通ったビルの空気感と情景とともに

懐かしい気持ちが溢れて、戻りたいよと一人泣きながら

マペジュに絵を飾り直したのを覚えています。

 

音楽と記憶と感情が繋がると思い出になるのだから

素敵だなって思います。

 

そんなエピソードが出来た私にとっての思い出の1枚になりました。

「hanauta」さん ありがとうございました!

 

お家での時間が多くなるこの頃、車の中やお部屋で

ゆっくりと音楽を聴く時間を過ごすのもいいですね。

心をほんわりと柔らかく出来ますように。